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会見する地震調査委員会の平田直委員長(中央)=2025年8月12日午後7時47分、東京都千代田区

 政府の地震調査委員会は12日、鹿児島県・トカラ列島近海で続いている群発地震について、地震の発生回数や規模が縮小傾向にあるとの見解を示し、これまで「震度6弱程度の揺れに注意」としていた注意喚起の表現を緩和した。ただ、震度1以上の地震が1日に数回は発生しており、引き続き注意を呼びかけている。

 気象庁によると、トカラ列島近海では6月21日以降に地震活動が活発化。8月12日午後4時までに観測された震度1以上の地震は計2271回にのぼる。7月3日には最大震度6弱の揺れを観測し、調査委は「当分の間、震度6弱程度の地震に注意が必要」と呼びかけていた。

 調査委は12日に開いた定例の会議で地震活動について評価をおこない、特に活発だった7月上旬には震度1以上の地震が1日に100回以上観測される日もあったが、7月下旬以降からは減少傾向にあるとした。

 ただ、現在も震度1以上の地…

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